赤ワインのタンニンとは?名前の由来や成分の働きを徹底解説

赤ワインを飲んだときに口の中に残る渋みは、「タンニン」と呼ばれる成分です。ワインの味わいを語るうえで欠かせない存在ですが、具体的な特長は意外と知られていません。本記事では、赤ワインに含まれるタンニンについて、詳しく紹介します。名前の由来や働き、強さによる飲みやすさの違いもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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赤ワインのタンニンとは
赤ワインのタンニンとは、主にブドウの皮や種に含まれる渋み成分です。ワインを口に含んだとき、舌や歯茎に感じるざらつきやキュッとした感覚の原因となるのがタンニンです。特に赤ワインでは、果皮や種を発酵中に一緒に漬け込むため、この成分が豊富に抽出されます。
タンニンの由来
タンニンという言葉は、「なめす(tan)」という意味に由来しています。かつては革を柔らかくする際に使われていたことから、この名前がついたといわれています。植物が持つポリフェノールの一種で、自然界では木の皮や茶葉、柿の渋みなどにも含まれる成分です。
タンニンの働き
タンニンの主な働きは、以下の通りです。
- 渋みのもとになる
- 酸化を防ぐ
- 味わいに深みを与える
- 赤色を安定させる
渋みのもとになる
タンニンは、赤ワイン特有の渋みや重厚感を生み出します。この渋みは、ワインに複雑さや個性をもたらす重要な要素です。飲み込んだあとに残るビターな余韻や、舌の両端に感じる締まりのある感覚はタンニンによるもので、ワインに複雑さや個性をもたらす重要な要素でもあります。
酸化を防ぐ
ポリフェノールの一種であるタンニンは、酸化を抑える作用もあります。ワインの品質を長期間保つためには、欠かせない成分です。特に熟成向きの赤ワインにおいて、味わいの変化を支える存在といえます。長い時間をかけて変化していく香りや味の深まりは、タンニンがしっかりと働いているからこそ生まれるものです。
味わいに深みを与える
タンニンは、果実味や酸味とバランスを取りながら、ワイン全体に奥行きを与えてくれる役割も担っています。タンニンがもたらす深みこそが、赤ワインの多様な魅力を支えているのです。飲んだ瞬間のフルーティーさだけでなく、時間の経過とともに変化する味の層の広がりも、タンニンの存在によって生まれています。
赤色を安定させる
実はタンニンには、アントシアニンと結びつくことで、ワインの赤い色素を安定させる効果もあります。タンニンのもたらす効果により、長く保存してもくすまず、鮮やかなルビー色を保てます。見た目の美しさを保つうえで、タンニンは欠かせない存在です。
タンニンの強弱と飲みやすさの関係
タンニンの強弱と飲みやすさの関係は、以下の通りです。
- タンニンが強いワインの特徴
- タンニンが穏やかなワインの特徴
タンニンが強いワインの特徴
カベルネ・ソーヴィニヨンやネッビオーロなど、皮の厚いブドウから造られるワインを飲むと、タンニンがしっかり感じられます。渋みが強く、どっしりとした印象を受ける方が多いようです。タンニンが強いワインは、脂の多い肉料理などと組み合わせると、タンニンの渋みが脂肪と結びついて口の中がすっきりとリセットされます。
タンニンが穏やかなワインの特徴
ガメイやピノ・ノワールなど、果皮が薄い品種を使った赤ワインは、タンニンが穏やかでやさしい口当たりに仕上がります。渋みが少なく、フルーティーさが際立つのが特徴です。ワイン初心者でも飲みやすく、幅広いシーンで楽しめるスタイルです。
タンニンの強弱は料理との相性にも影響する
タンニンが強めのワインは、脂のある肉料理や濃厚な味付けの料理と組み合わせることでその渋みが和らぎます。一方、タンニンが少ない軽やかな赤ワインは、鶏肉やトマトベースの料理などと相性抜群です。料理とのペアリングを意識することで、タンニンの存在が一層引き立ちます。
タンニンを知ると赤ワインの楽しみ方が広がる
赤ワインに含まれるタンニンは、口に含んだときの渋みや舌触りだけでなく、余韻やワインの立体感にも大きく関わっています。渋みの奥にある複雑さを感じながら、赤ワインの世界をより深く味わってみましょう。

