シェリーとワインの違いはなに?製法や産地、楽しみ方の違いを解説

シェリーとワインは、どちらもぶどうから造られるお酒として多くの人に親しまれている飲み物です。しかし、製法や飲み方には大きな違いがあるため、それぞれの特徴を理解しておくことで、ぶどう酒の楽しみ方が広がります。本記事では、シェリーとワインの違いをわかりやすく解説します。
この記事を読むための時間:3分
シェリーとワインの関係
ワインと一口に言っても、種類や味わいはさまざまです。シェリーもワインの一種ですが、製法やアルコール度数などにおいて、一般的なワインとはいくつか異なる点を持っています。以下では、シェリーとワインがどのようなお酒なのかについて説明します。
シェリーとは
シェリーは、スペイン南部アンダルシア地方のヘレスという地域で生産される、酒精強化ワインの一種です。香りや風味が一般的なワインとは異なり、発酵後にブランデーなどのアルコールを加えて造られます。そのため、他のワインに比べてアルコール度数が高めです。グラスに少量ずつ注ぎ、じっくり味わいながら楽しむと良いでしょう。
ワインとは
ワインは、ぶどうを発酵させて造るアルコール飲料のことを指します。以下の通り、さまざまな種類があり、世界各地で生産されています。
- 赤ワイン
- 白ワイン
- ロゼワイン
- スパークリングワイン
ワインは製造時にアルコールを加える工程がないため、アルコール度数は一般的に12%~15%と、シェリー酒よりも低めです。
シェリーとワインの主な違い
シェリーとワインの違いは、単に味わいだけではありません。製造方法から飲み方に至るまで、いくつかの点で明確な違いがあります。以下では、具体的な違いについて解説します。
製法
シェリーとワインの最大の違いは、製造方法です。ワインの発酵は、ぶどうに含まれる糖分が、酵母によりアルコールに変えられることで起こります。シェリーも同じようにアルコール発酵を行うのですが、最終的にブランデーなどのアルコールを追加する工程があります。その結果、ワインよりもアルコール度数の高い飲み物ができるのです。
また、シェリーを熟成する時は、樽を3、4段積み重ねて、上から下に行くほど古いシェリーが保管されるように並べるのが一般的です。1番下の樽からシェリーを取り出したら、上段から順に補充していきます。異なる年のシェリーを少しずつブレンドしながら熟成させるソレラ・システムという方法を取ることで、風味や品質を均一に保てます。
アルコール度数
アルコール度数の違いもシェリーとワインを区別する要素の1つです。一般的なワインのアルコール度数は12%~15%程度であるのに対し、シェリーは15%~22%と高い度数になります。そのため、シェリーを楽しむ際は、飲む量やペースに注意しなければなりません。
ぶどうの品種
原材料となるぶどうの品種にも違いがあります。ワインを造る場合は、使用するぶどうの品種に明確な決まりはなく、多種多様なぶどうが使われます。しかしシェリーに使える品種は以下の3種類に限定されています。
- パロミノ
- モスカテル
- ペドロ・ヒメネス
産地
ワインはフランスやイタリアをはじめ、世界中のあらゆる地域で生産されています。一方、正式に「シェリー」と名乗ることができるのは、スペイン、アンダルシア地方のヘレス周辺で造られたものだけです。
飲み方
シェリーは食前酒として楽しまれることが多く、オリーブやナッツとの相性が抜群です。食前に飲むと、食欲を刺激する効果があるとも考えられています。一方で、通常のワインは食中酒として料理とともに楽しむのが一般的です。力強い赤ワインは肉料理、軽やかな白ワインは魚料理など、合わせられる料理の幅も広く自由に楽しめます。
シェリーとワインの違いを理解して、それぞれの魅力を楽しもう
本記事では、シェリーとワインの違いについて解説しました。両者は同じぶどうを原料にしながらも、製造方法や飲み方において大きく異なる点を持っています。お互いの違いを知ることで、それぞれの魅力をより深く楽しめるだけでなく、シーンや料理に合わせた選び方もできるようになるでしょう。シェリーとワインを飲み比べながら、それぞれの魅力を楽しんでみてください。

